活動記録

2006年~2014年7月

2006年、インド中西部マハラシュトラ州で スラムの子ども達との出会いから始まりました。

スラムの子ども達の自立を支援するNGO・Khelgharと連携するなか2009年 「ケルガル日本の会」を結成。

日本からの教材寄贈、スクールトリップ、スラムの青年と先生を3週間日本に招くプロジェクトを5回にわたり実施。これを通して手づくりソーラーパネルにも出会いました。パネルを紹介する中で農村に行く機会が多くなりトイレも水道もないスラムの問題の根源には貧しい農村の生活があることに気づきました。

 

2012年9月~2016年3月

スラム支援を継続しながら農村支援活動を展開するNGO・Jnana Prabodhini(ニャナ・プラボディニ)をパートナーとして活動。

Jnana Prabodhiniは、50年の歴史を持つカレッジで、プネ市にある本校を中心に6つの学校を経営し、農村を支援する青年を育てているNGOです。

私たちは、トイレも水道もないスラムの問題は、その根源に貧しい農村の生活があり、その改善がなければ根本的な解決は困難と認識し、農村の継続的な支援に力点を置いて活動をしています。

2012年末、40W規模のソーラーパネルが作れるラミネーター(大ラミネーター)を日本からJnana Prabodhiniに送り、以来、4年間にわたりソーラーパネルやLEDランプなどを使った手作りのシステム”nanoソーラーシステム“を農村に生かす取り組みを進めてきました。

私たちが重点的にプロジェクトを進めてきたHarali(ハラリ)校には小中学校と農業技術学校、そして女性の労働を支援する学校があり、私たちは、ここで手づくりのソーラーパネルとLEDランプを使ったシステムの普及、小型のウォーターポンプによる水の汲み上げ、Poly-glu(ポリグル)を使った水の浄化、有機作物の商品化などの展開支援をしました。

 

2014年には、10W規模のソーラーパネルを作るラミネーター(中ラミネーター)をプネ市にあるエンジニアカレッジと共同で開発しました。

また、同年6月から7月にかけては、Khelgharで育ったスラム出身の青年と、この学校のセクレタリーを日本に招いて日本各地をまわりました。

 

2014年11月~(日本での活動)

縁あって、長野県北部・木島平村で、代かきを行わない「冬期湛水・不耕起栽培」という方法で、無農薬・無化学肥料・無除草剤でつくる田んぼづくりをスタート。

以降、地域の方にお世話になりながら、田植え・ほたる鑑賞会・稲刈りを開催。“ちょっと違った体験イベント”として、地域の人と都市に住む人とを繋げる交流の場になっている。

 

2016年1月

インドの中央部に位置するアムラワティで開かれた国際会議の場に出席し、私たちの考えや手づくりソーラーシステムを使ったプロジェクトの意義についてワークショップとプレゼンテーションを行い、大きな反響をいただきました。

そして、これまでの取り組みの末、現地のインド人がすべて自力でできるまでになりました。

2016年3月に、Jnana Prabodhiniと考え方の違いなどからパートナー提携を解消することとしましたが、その後、話し合いを重ね、それぞれが重なる部分で協力をし合うことを確認し、現在、活動をつづけています。

 

帰国してから、埼玉県上尾市の本部事務所で、「手づくりソーラーパネルとLEDランプづくり」と「インドのオーガニック黒糖と無農薬夏みかんでつくるジャムづくり」、「完全無農薬の味噌づくり」など、これまで自分たちでやってきたことをワークショップというかたちでアウトプットする場をはじめて開催。

それぞれ、子どもから大人まで関心のある人たちが集まり、私たちの活動を、体験を通してご紹介しました。

 

2016年12月~2017年1月、

 埼玉県国際交流基金の事業支援を受け、現地で手づくりソーラーパネルとLEDランプの作り方の講習会を行い、ここでつくった“Nanoソーラーシステム”を、停電が頻繁に起こる村や全く電気の来ない3つの村で取り付けました。

 

2017年6月、9月、11月

ムンバイやアムラワティからの訪日視察団体を受け入れ、私たちの理念や活動の大事なことをふまえ、日本国内を案内しています。

東京でも、一般の観光旅行では見られない・学べない要素をご提案。また、私たちの日本での活動拠点のひとつである長野県北部の木島平村へも案内し、地域の方と交流をしたり私たちが不耕起栽培を行っている田んぼを案内したり、普通の視察旅行でも学べないような視点からお伝えします。

これは、農村地域の方々にとっても「めったにできない経験」と活力になったり、逆にインドの方々にとっては、「このおもてなしの心はインドにも通じるものがある」と新たな日本を観る視点になったりと、お互いにとても有益な交流であるように思います。

どの国にも良い点と悪い点があります。

だから、お互いに重なる部分で相互に協力し合える関係を、私たちは繋ぐ役割になっていけたらと考えています。

 

2018年1月~2月

インドでは、自走し始めた手づくりソーラーパネルとLEDづくりのワークショップに参加し、日本への訪日する意義をアムラワティやプネで訴えました。

大学間の交流を意義深いものにするために、NPOとしての立場から関わりました。

 

4月~10月

 日本では、長野県木島平村で3年目になる冬期湛水・不耕起栽培。テーマは、「楽しめる農業」

自分たちで作ったお米の販路と、田んぼの脇に花壇を作ったり農作業の休憩所としてあずまやを建てたり、“農業を楽しむためのこと”に力をいれました。このあずまやは、埼玉県行田市にある「ものつくり大学」から、地元の大工さんらの協力を得て移築したもので、自分たちで作った手づくりソーラーパネルを使って発電した電気で花壇に水をやったり、夜にはLEDランプをその力で点灯させたりしています。加えて、まだ、研究段階ですが、田んぼのすぐ横を1年中豊富に流れている小さな水路の活用を進めています。(山に囲まれた村なので、村内あちこちに、このような水路が流れています)

 

インド人を東京と長野県北地域に案内するツアー2年目を企画・実行

東京では、日本の交通システムやHONDAのロボット開発技術、2020年のオリンピックの開催準備を見学したり、上野の科学博物館ではたっぷり時間をとって勉強をしたりもしました。また、埼玉県東松山市の大東文化大学では、日印共同で発表会と音楽・ダンスの交流を行い、日本の大学生との交流を楽しみました。

長野県木島平村では、昨年の経験からスケジュールの組み方などを改善し、食べものも(ベジタリアンの方が多い)地域の方と話し合いメニューを工夫するなどして、“インド人が喜ぶ受け入れプラン”を実行。訪れた方々に向け実施したアンケートでは満足度100パーセント、さらに「改善点があれば指摘してください」という設問に対しては「改善する必要なし」と全員が回答したほど、評判の行程を実施する経験ができました。

インドの皆さまには都会だけでなく、日本の農村の良さを知ってもらう良い機会になり、木島平村の地域の人たちには、着物の着付けとインドの民族衣装・サリーの着付けを教え合ったり踊りや音楽などの交流をしたり、“異文化に刺激を受ける機会”となっています。

 

インターン生受け入れ

4月~6月に1人、9月~10月には3人、それぞれ、アムラワティ大学傘下のカレッジから、インド人インターン生をNPOで受け入れ、「Cultural & Technical Internship Program in Japan」を実施。

私たちが日本で行っている活動への参加と学習、長野県木島平村で行っている不耕起栽培田んぼの脇に花壇を作ったりあずまやを建てたりして景観美化にも寄与する(田んぼは大きな道に面していてよく目につくところにあります)“農村支援活動”、田植えや稲刈りといった“農業体験イベント”のスタッフ、水路を活用した“超小水力発電の研究”、合間には農作業の手伝いも積極的にしてもらいました。また、村内にある下高井農林高校や、地域の方々との交流を通して日本語でのコミュニケーションを学びました。インドからの視察団体を受け入れた際には、そのアテンド役も担当しました。

ものつくり大学では、日本の最先端技術を1年から習得しているという実情を目にして、彼らは「日本で学びたいという」意欲が一層高まったようです。

 

インターンシッププログラム1期生のプシュパク・コンデがまとめた日本での活動レポートはこちら↓(英文)

インターンシップ レポート